HuTime Web API - Calendar Calculation 中国暦への対応(暫定版)

1.概要

HuTime Web API (Calendar Calculation) では、中国暦への対応を進めている。この文書では中国暦固有の操作や処理について説明する。なお、中国暦への対応は実験段階であり、今後予告なく仕様変更等がなされる場合がある。また、中国暦の日付の解釈等の詳細は、じんもんこ2022の論文を参照されたい。

2.中国暦固有の仕様

以下、GETメソッドによる使用例を参考として示す(中国暦の日付文字列“永平2年4月1日”を解釈して該当する中国暦の日付を簡体字で出力、出力時の優先王朝として北魏と金を指定)。

http://ap.hutime.org/cal/?method=conv&ical=1005.1&itype=date&ival=永平2年4月1日&ocal=1005.1&out=text&olang=zh-cn&oparam=411;731

与えられた日付文字列は2つの王朝(東漢および北魏)の日付が該当する。出力時の優先王朝を指定しなかった場合は、北魏の日付と同日の梁王朝の日付が出力される。

2-1.暦ID

中国暦では暦IDとして当面の間 1005.1 を用いる。入力データの暦(ical)または出力データの暦(ocal)にこの値を設定すること。なお、王朝ごとの暦IDは今後決定し、対応する。

2-2.優先王朝の指定

日付文字列の解釈や出力において、どの王朝の暦基づくのかを指定する場合に用いる。入力は iparam 、出力は oparam に王朝IDを設定する。複数の王朝を指定する場合はセミコロン(;)で区切る

王朝ID王朝名
131
141西周
151東周
201
221西漢
231
241(更始期)
271東漢
311
321蜀漢
331
351西晋
361東晋
411北魏
421前宋
431
441
451東魏
456西魏
461北齊
466北周
481
511
521
611
621後梁
631後唐
641後晋
651後漢
661後周
711北宋
721南宋
731
751
761北元
811
821南明
841

2-3.出力する字体の指定

出力する日付文字列の字体は olang に指定する。繁体字(zh-tw)、簡体字(zh-cn)、日本漢字(ja)が指定可能である。

3.利用できる機能

試験実装中につき、中国暦については暦APIの一部の機能のみ利用可能である。

4.参考文献